『暖炉の火のそばで』

ターシャさんの世界は、私のあこがれです
 
 初めてターシャさんの本を手にしたときはびっくりしました。開拓時代の本かと思ってたら、今現在の本でした。アメリカの古き良き時代にタイムスリップしたようでした。そのとき、私もこういうに暮らせたらいいなあと思いました。

 ターシャさんの手仕事はステキです。キルト、かご、人形、パン、クッキー、ろうそく、リンゴジュース、パイ、毛織物…。ながめているだけでうっとりします。

 ターシャさんに影響され、時間をかけて、少しずつ私の生活も変わっていきました。

 数年前に、自然豊かなところに家をみつけて移りました。石ころだらけの庭も少しずつ土を入て、花やハーブや野菜を植えています。果物の木も植えました。
食卓に、収穫したトマトやピーマン、レタスが並び、ハーブでお茶をいれ、無花果夏みかんのジャムに囲まれると、とても豊かな気持ちになります。
 夜は暗く静かで、星がきれいです。暖炉はありませんが、ストーブで温まりながら、本を読んだり、おしゃべりしたりして、テレビは見なくなりました。

 「自分がこういうふうに暮らしたいと思ったら、そうすればいいのよ」っていうターシャさんの声が聞こえてきそうです。
 生活のなかで、自分の手で創り出す喜びをもっと味わいたい、決して器用ではない自分の手を見て、もう思っています。