2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 『私の好きな孤独』

必要なときに語りかけてくれます長田さんの本はいつも手の届くところに置いてあります。 今朝、ふと手に取りました。ランダムに開いて、読みました。今日は、「伯父さん」というページでした。長田さんの伯父さんのお話です。 たくさんの「ちょっとしたこと…

『星々たち』

哀しい星々の物語に浸りました 9つの短編が収められていて、1つ1つが独立していますが、全体を通して、塚本千春の13歳から40半ばまでの半生が描かれています。その前後に母咲子、娘やや子が描かれていますので女三代記ともいえます。そしてこの3人と関り…

『ターシャ・チューダーの手帳2017』

数少ない大のお気に入り これは、本ではありません。手帳です。 2年前から日記帳として愛用しています。 近くの書店やステーショナリー店にはおいてなく、今年の分は手に入れ損ねていました。 日記帳代わりになりそうなノートが手元にいくつかあったので、…

 『起終点駅 ターミナル』

雪と潮風の匂い、澄んだ余韻 映画を観て、原作を読んでみたいと思い、本を手にしました。桜木紫乃さんの本は初めてでした。まず、長編だと思っていたので短編であったことにおどろきました。1冊にこの他5つの短編おさめられています。 本の表紙の絵は、内容…

 『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』 なかしましほ

美味しい、体にやさしい、めんどうでない、この三つがそろっています 夫が、病気を患ってから、食べるものに気をつかうようになりました。 コーヒー、紅茶が好きな私たちに欠かせないのが、クッキーやビスケットです。何よりもお茶でくつろぐ時間が好きなの…

「薄情」

わたしの薄情 私は絲山秋子を信頼しています。絲山氏の「袋小路の男」の女主人公が「彼は作家です」と言い切る心情と同じだと思っています。絲山氏の本をもっと読んでいけば、その理由もはっきりするかもしれません。 いつものように、長くはない文章の間に…