『私の好きな孤独』

必要なときに語りかけてくれます

長田さんの本はいつも手の届くところに置いてあります。
今朝、ふと手に取りました。ランダムに開いて、読みました。

今日は、「伯父さん」というページでした。

長田さんの伯父さんのお話です。
たくさんの「ちょっとしたこと」を伯父さんは、長田さんにおしえ、長田さんは、それを注意深く覚えてゆくことの大事さを知った、とあります。

そのなかで忘れたくないことに、一人でコーヒー屋にはいって一杯のコーヒーを飲む時間を一日にもたねばならないということ、といっています。

感じるものがありました。

一人で喫茶店にはいり珈琲を飲むという時間が、ここしばらく無くなっていました。この時間が自分にとっていい時間だったのに。

移り住んで気軽に入れる喫茶店がなくなった、というのが理由でしたが…、いや、まてよ、あの珈琲店があるではないか、と気づきました。

けやきの木とかつらの木に囲まれた、笑顔で丁寧に豆を挽いていれてくれる喫茶店。「伯父さん」のように自転車で行ける距離。

こんなちょっとしたことも埋もれてしまっていたのだなと、ここ数年を振りかえりました。

この「伯父さん」は前にも何度か読みましたが、今回は初めて読んだ新鮮さがありました。