『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』 なかしましほ

美味しい、体にやさしい、めんどうでない、この三つがそろっています

 夫が、病気を患ってから、食べるものに気をつかうようになりました。
コーヒー、紅茶が好きな私たちに欠かせないのが、クッキーやビスケットです。何よりもお茶でくつろぐ時間が好きなのです。
習慣化すると、少しのお菓子でも気になります。バターや生クリームの摂り過ぎは恐いです。
 何かないかなあと探したところ、本屋さんで見つけました。帯に「第1回料理レシピ本お菓子部門大賞受賞」と書いてありました。

 基本の材料は、いたってシンプル。粉、油、砂糖だけ。そして、普段家で愛用している、国内産の薄力粉、全粒粉、菜種油、メープルシロップが基本です。それに応用として、ナッツ、ドライフルーツ、オートミルなどです。体にやさしく、家にあるものなので、すぐ作りました。
 作り方もシンプル。粉をふるいにかけたり、寝かせたりしません。ここが気に入りました。この2つがないだけで、ずいぶん気が楽です。
 粉に油をすり合わせてシロップを混ぜて、形をつくって焼きあげる。
 とても美味しいです。夫も香ばしいと気に入ってよくリクエストします。お客さんがきたときもあっというまになくなります。
もっぱら、基本のクッキーで満足ですが、材料があるときに、ココアとマーマレードのクッキー、ごまクッキーなども作ります。

 美味しい、体にやさしい、めんどうでない、この三つがそろっています。いい本を見つけたと思います。著者のなかしまさんも体調を崩していたときに、食べられるおやつを探して、これを作ったそうです。

 バターや生クリームも好きなので、外でお茶を飲むときに味わっています。
ゆったりとお茶をのんで過ごすひとときは、人生のいい時間。大切にしたいです。